子どもの生活で気になること

2018年12月14日 投稿者:泉 秀生

 私は、こども保育・教育専攻に所属し、子どもの健康について研究しています。とくに、生活習慣や生活リズム、子育ての方法などに関する調査や分析をしています。
 最近の街中で気になることとしては、何かをしながらスマートフォンを使用する、いわゆる、「ながらスマホ」です。週末の公園をみると、わが子が砂あそびに興じている中、砂場の周りでスマホに夢中になっているお父さんの姿がよく目につきます。また、電車の中に目を向けると、幼い子どもや赤ちゃんまでもがスマートフォンを見ています。視力の低下が心配されるのはもちろんのこと、最近の子ども向け番組は光の刺激が強すぎる印象があるので、子どもたちに興奮状態をもたらしてしまうこと、また、なによりもお母さんやお父さんとのコミュニケーションの機会を奪うことを懸念しています。
 最近の日本では、夜10時以降に就寝している幼児の割合が4割以上いることが報告されています。実際、夜のコンビニやファミリーレストラン、居酒屋などで小さい子どもを連れた家庭をみる機会も増えました。私が小さい頃は、9時までに布団に入っていなければ親に怒られました。ましてや、夜10時以降に起きているなんて、恐くてできませんでした。
 生活についてさらに調べてみると、朝食を食べていない幼児が1~2割いること、外あそびをしない子どもの多いこと等、自分自身の幼児期の暮らしと大きくかけ離れた現状に驚きます。このような乱れた生活をおくっている子どもは、一般的に、日中の注意力や集中力が欠如していること、また、ささいなことでもキレやすい等の特徴が報告されています。また、朝から疲れており、友だちや先生との交流が十分にできていない様子です。
 幼い子どもを育てる保護者は、働き盛りであり、忙しい中で一生懸命に子育てをしている家庭が多いと思います。しかし、顔や体、言葉、運動能力など、一生のうちで、とくに変化の著しい乳幼児期くらいは、1日のうちに30分でも良いので、わが子とふれあってもらい、週末には、スマホやテレビに目を向ける時間を、わが子の方に向けてほしいものです。そして、規則正しい生活を、わが子に提供してもらいたいです。

 

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泉 秀生(Shu Izumi)
プロフィール
専門:児童福祉、福祉教育
略歴:早稲田大学人間科学部卒業、同大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。早稲田大学人間科学部eスクール教育コーチ、社会福祉士。2016年4月より現職。