私が影響を受けた先生方(木内菜保子先生)

2015年7月21日 投稿者:木内 菜保子

大学時代の個性豊かな先生方との出会いが、今も私に大きな影響を与えています。私は、地方国立大学の出身ですが、そこで出会った先生方は、今、大学教員として振り返っても大変個性的であったと思います。ここでは、それを振り返って、どんな先生方がいらっしゃったのか書いてみたいと思います。とは言いましても、多くの先生がいらっしゃいますので、このたびは、お二人のことを書きたいと思います。

 

朝8時から、全開のゼミを展開していた指導教官。大学時代3年生、4年生の頃と大学院でお世話になった先生は、強烈なインパクトを残しています。ゼミは朝8時開始で、しかも入室時にはすでにメモをとれるように準備をしてノックをせねばなりません。朝8時、「さあ、1日のスタートだ」などと生ぬるい感覚で行くと、すべてのことを聞き逃します。1つの質問をすれば、勢いよくその周辺領域も含め10の回答がやってくるといったものでしたので、入室時から万全の態勢を整えておかねばなりませんでした。そんな先生からは、「妥協は悪魔の囁き」という言葉を刷り込まれました。「何事に対しても最善を尽くすべし」といった意味ですが、その単語の持つ魅力?にどっぷりとはまり、今でもその言葉は常に私のもとにあります。

 

私が学生時代の大学付属幼稚園の副園長先生。その後、私が勤務した学校法人で大学の先輩教員としてもお世話になりました。教員養成を担う者として、その教員の行動が学生に与える影響を、様々な場面で実践を通して教えていただきました。また学生個人に合わせて、その学生を育て伸ばしていくことの大切さを知りました。「学生の最善の利益を考えなさい」という言葉を頂きました。大学教員として、そして教員を育てていく者として、自らの教育観の構築には、その先生の影響が大きかったと感じています。

 

私は、人は人から影響を受けて変わるものだと考えています。どんな人から、どんな影響を受けるのか、一概には言えることではありません。生きていく中で、人からの影響も受けます。そして、自らは人に影響を与える存在でもあります。私が出会う、多くの学生たちには、そのことを心に留め、人と出会っていってほしいと願っています。

 

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木内 菜保子(Naoko Kiuchi)
プロフィール
岡山大学大学院教育学研究科学校教育専攻修了後、各地の大学での非常勤講師を務め、2006年中国学園大学こども学部専任講師、2010年同大学准教授を経て現職。こどもと作るWSやビジュアル言語をテーマに表現教育を研究。