こども心理学部と私の専門領域(井梅由美子先生)

2014年2月19日 投稿者:井梅 由美子

こんにちは、こども心理学部こども心理専攻の井梅です。

 

今回は、“こども心理学部と私の専門領域”というテーマで綴ってみたいと思います。

 

まずはじめに、私の専門は、心理学の中でも“臨床心理学”という分野になります。

 

臨床心理学とはどのような学問かというと、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、人の心の“悩み”や“病い”に関係する分野で、カウンセリングの技法や心のケアなどに関する学問です。心の悩み、というのは多かれ少なかれ、皆さん体験されることも多いことだと思いますので、ある意味、私たちの生活に身近な学問とも言えるかもしれません。

 

さて、私たちの学部は、心理学のなかでも特に、“こどもの心理”に焦点をあてているのが特徴といえるでしょう。これは、こどもの心理はもちろん、こどものときの心理的な影響が大人になったときにどう結びつくかなども含めた研究領域なのですが、私たちの“こころ”が健やかに育っていくためには、こどものときの様々な体験、周りの人との関係性がとても大きな意味をもちます。

 

よく遊んで、よく寝て。こどもは好奇心いっぱい!

よく遊んで、よく寝て。こどもは好奇心いっぱい

 

私が大学院生の頃から取り組んでいる研究テーマは、“私たちの人との関係性の取り方とこころの健康”といったものになります。

 

私たちが心の悩みをもつとき、それは、多くは人との関係性、すなわち人間関係が絡んでいると考えられます。友人関係や恋人関係、夫婦関係、ご近所関係(最近の言葉でいうとママ友関係!?)、親子関係etc…。私たちは日々、様々な人間関係の中で暮らしており、それは私たちのエネルギー源にもなりますが、同時にストレスやプレッシャーを与えるものにもなり得ます。

 

とくに、幼少期に、大切な人との関係性(主に養育者との関係性)において多くの傷つく体験をしたり、その後の成長の中で、様々な傷つけられる体験をした場合、大人になってからの人間関係において、相手を信用できず閉じこもったり、あるいは、過度に依存的になりすぎたりなど、様々な人間関係のトラブルを抱えやすいことが臨床心理学の分野では言われています。

 

逆に、こどもの頃にしっかりと周りの大人に愛され、「あなたは大丈夫!」というメッセージをもらって育った人は、何か困難に出会ったとき、こころの強さを発揮できるでしょう。

 

だからこそ、こどもの“こころ”にしっかりと目を向け、その成長を丁寧に見守ることが大事になります。
少し長くなりましたが…、そのようなことを学生の皆さんに伝えたい、一緒に考えたい、と思いながら、日々の授業を行っています。そんな“こどもの育ちとこころ”についてのお話に興味をもってくれた方、ぜひ、一緒に私たちの大学で学びましょう!

 

人間関係のはじめの一歩、親子関係。

 

 

井梅由美子
井梅 由美子(Yumiko Iume)
プロフィール
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程単位取得退学。臨床心理士。精神科クリニック小児科等でカウンセラーとして勤務してきました。地域に根ざした子育て支援に興味があります。