こども心理学部と私の専門性

2016年7月1日 投稿者:藤本 昌樹

私は、「こども心理学部のこども心理専攻」で心理学を教えている教員です。

何を教えているかというと、心理学の中でも、臨床心理学というようなカウンセリングに関する内容の領域と、発達心理学といわれる人の発達に関する心理学を教えています。

 

自分の専門と、今所属している「こども心理学部のこども心理専攻」を考えてみると、中々奥深いものを感じます。

 

それというのも、現在、私は主にトラウマといわれる心の傷を心理療法で治すことに関心があり、現在も小児科で子どもや家族のカウンセリング、また、大人の方のカウンセリングや心理療法を行っています。つまり、子どもから大人の心理療法、特に、トラウマなどの治療に関心があるわけです。

 

そんな私も、自分が大学生の最初のころはトラウマなどには関心はあまりありませんでした。最初、子どもの発達や、親子関係といったものから関心を持ったわけですが、いざ、そうした子どもや親のカウンセリングをすることになると、どうしても、いろいろな心理的な問題、特にトラウマというものが大きな役割を占めていることから、そのトラウマの治療ということも必然的に勉強をするようになりました。

 

また、最初は子どもの発達に関心があったわけですが、子どもを対象にしているとは言え、子どもにとって大人である親の影響が大きいわけです。当然、親である大人のカウンセリングというのも重要だと感じる経験もしました。

 

また、大学生や他の大人のカウンセリングなどをしてみると、思いのほか、親から受けた心の傷の影響に悩まされている人が多いことも感じました。

 

つまり、現在大人である人も、かつては子どもであって、親からの影響を受けて育ってきているのです。そして、その影響は、親になってから自分の子どもに影響を及ぼすことがあるし、大人になってからでも、様々な面で、自分の親からの影響を受けることがあるわけです。

 

東京未来大学の「こども心理学部」のこども心理専攻は、そうした意味でも、単に子どもの心理を学ぶだけでなく、幅広い心理学が学べます。

 

わたしも、授業をする中で、自分のこれまでのカウンセリングの経験などを生かし、子どもが大人に発達する過程や、また、大人になって「こころの問題を持つようになった人」が、かつてどういう子ども時代を経験してきたのか?ということが理解できるようにと学生に教育をしています。

 

東京未来大学こども心理学部は、まさに、私にとっても専門と合っている学部だと思っています。

 

 

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藤本 昌樹(Masaki  Fujimoto)
プロフィール
専門:臨床心理学、発達心理学
略歴:東京学芸大学大学院心理学分野修了、東京医科歯科大学大学院修了。博士(看護学)、臨床心理士、学校心理士、社会福祉士、精神保健福祉士。子どもから成人の心理療法を現場で実践している。