人生の岐路に立ったとき

2017年1月13日 投稿者:及川 留美

大学では幼児教育を専攻していましたが、卒業後保育の職には就かずに一般企業に就職しました。総合職として男性と肩を並べ、とても忙しい日々を送っていました。会社員として勤務し数年が経ち、結婚、そして出産を迎えることに。子育てにおいて親の手を借りることは全くできなかったため、悩んだ挙句に退職をして専業主婦となる道を選びました。 子どもの成長は楽しみだけれど、自分の子どもと向き合うだけの毎日、ちょっとしたことで不安になったりイライラしたり、これはひょっとして育児不安?と思わせることもしばしばありました。

「子どものことについて学んだはずなのになぜ?」これが私の人生の岐路に立った瞬間でした。子育てをしながら学び直しをすることに決め、大学院に通い始めました。保育学を専攻し、育児不安のメカニズムや子どもの育ちにおける環境について研究を始めました。これは現在も追求し続けている研究テーマでもあります。

「誰が子どもを育てるのか?」という質問がされたとき、多くの人は「母親」を思い浮かべることでしょう。男女共同参画社会といわれて久しい現在においても、出産を機に退職し専業主婦となる道を選ぶ女性は大勢います。しかし、母親一人で子育てを担うことは無理なのです。父親や家族のみならず、もっとたくさんの人が子育てにかかわるべきであると考えています。そしてそれは子どもの育ちにおいてもプラスに働きます。

子どもの育ちにとってよりよい環境を準備すること、それは質の高い保育者を養成することにもつながってきます。子どもが健やかに育つ社会を作ることを目指して、これからも研究を続けていきたいと思います。

 

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及川 留美(Rumi Oikawa)
プロフィール
専門:保育学、幼児教育学
略歴:東京学芸大学教育学部を卒業後、一般企業の勤務を経て聖徳大学児童学研究科博士前・後期課程で保育学を専攻。
保育者養成の専門学校・大学の非常勤講師を経て現職。