ママと赤ちゃんが先生! 〜赤ちゃんふれあい授業〜

2017年6月23日 投稿者:小谷 博子

みなさんは、赤ちゃんを抱っこしたことがありますか?

 

東京未来大学の「発達生理心理学」の授業では、実際の赤ちゃんを抱っこするという経験をしてもらっています。実際の授業では、自分史の作成、様々なお母さんから赤ちゃんの様子についてのインタビュー(身長・体重・言葉・運動・食事・生理)、乳幼児を持つ親の困難さの学習をしています。実際に上野動物園まで親御さんと一緒に外出して子連れでのお出かけの困難さを体験し、バリアフリーやホスピタリティーについても学んでいます。

 私がなによりも大切にしていることは、お母様方との信頼関係です。お母様方に安心して授業にご協力頂くために、コンサートやベビーマッサージ講座、プレイルームの開放など参加者だけのメリットを用意し、また、育児に悩んだときはいつでも相談に乗れるようにしています。授業終了後も丁寧な関わりをして、継続的な関わりを持つことで信頼を得られるように努力しています。当然ながら、事故がおきたときのために保険に加入しています。

 最近のお母様方は、出産直前まで仕事をしていた方がほとんどで、0歳児の母親たちの大半は育児休業制度を利用しています。これまで協力してくださった方の職業は、小学校教諭、看護師、警察官、メーカー勤務の会社員、介護士、保育士、助産師、大学職員、パティシエなどで、多種多様な分野にわたっています。

 お母様方から、パートナーとの出会いや結婚、出産するタイミング、仕事復帰への不安について、生の声を聞くことで、学生達は自分の将来について深く考えるようになっています。お母様方も「未来大の学生さんのためならば!」という思いで、普段ならば話さないような話(たとえば、今のパートナーに出会うまでの恋愛経験や現在のパートナーとの関係など)といったご自身の経験談をしてくださる方もいらして、学生たちは熱心に耳を傾けています。これは、将来、仕事や家庭を持つための「キャリア教育」の一環といえるでしょう。

 お母様方も「我が子をかわいがってくれる未来大の学生さんに、少しでも幸せな人生を歩んでほしい。」とおっしゃってくださっています。本当にありがたいです。

 大学生と本物の赤ちゃんがふれあえる体験は全国的にも数が少なく、また、キャリア経験をもつ母親たちの話を聞くということはめずらしいでしょう。

 今年度、私のゼミの学生たちが「あだちまちづくりトラスト」という助成金を得て、7/14(金)10時半〜12時に「みらいキャリア講座」というタイトルで赤ちゃんふれあい講座を企画しました。

 学生の依頼で、私もお隣の東京電機大学の親しくしている教授を通じて、そのゼミ生(学部四年生の男子学生)をお誘いしたところ、「恥ずかしくて参加するには勇気がいりますね。」と言われてしまいました。未来大は女子が多いですが、東京電機大学は、学科によっては男子率が99%という学部もあるそうです! 現在、足立区には東京電機大学、帝京科学大学、放送大学、東京藝術大学といった5つの大学がありますので、懲りずにお声がけしていきたいと思っています。

 さて、明日から2日間、東京未来大学の未来祭。

授業に協力してくれていたベビーちゃんたちも、早いもので、幼稚園や保育園に通っています。明日は久しぶりに大学にきてくれるという連絡をもらっていますので、私もウキウキしています。

 大きくなったお子さんたちの笑顔を楽しみに、学生たちと会場の準備を進めます! 親子の休憩スペース「TOY LAND」でお待ちしています。

 
東京未来大学こどもふれあい事業

みらいキャリア設計講座

 

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小谷 博子(Hiroko Kotani)

プロフィール

専門:育児工学
略歴:東京大学大学院医学系研究科博士課程修了、博士(医学)。子育て中の親の脳機能研究に従事。行政と協同で子育てイベントを多数開催。著書は「出産で女性は賢くなる」(ごま書房)など多数。