「ねぇ、遊んでもいい?」

2017年10月27日 投稿者:篠原 俊明

こんにちは。

みなさん、「運動不足気味だなぁ」「体力が落ちたなぁ」「健康のために、美容のために、ダイエットしないとなぁ」と思ったことはありませんか?

こう思ったみなさんの多くは、「夜、ジョギングしよう」「フィットネスクラブに入ろう」と考えるはずです。

実際に、行動に移すかどうかは別問題ですが。。。

私たち大人は、何か目的があって運動なり、スポーツなりをして体を動かします。かく言う私も、「健康のために」「体育の授業で学生に負けないために」といった目的で定期的にフットサルやジョギングを行っています。

 

子どもたちは、元気いっぱいに体を動かして遊びます。真っ黒に日焼けして水の中を泳ぎ、白い息を吐きながら駆け回っている子どもたちの姿は、見ているこちらがワクワクしてきます。子どもたちは私たち大人と同じように「最近運動不足だから、なわ跳びでもやるか」「体力高めたいから、鬼ごっこでもやるか」といったことを考えているでしょうか?子どもたちは、何か目的を持って体を動かしているわけではなく、「遊び」自体が楽しく、遊びたくて遊ぶのです。

 

私がまだ大学院生の時、外部の指導者が幼児さんを対象に、跳び箱やマット運動の指導を行う場面を見学させていただく機会がありました。子どもたちは、上手に跳び、上手に回っていました。

 そして最後に、指導者に全員でご挨拶をした後のことです。

 一人の子どもが先生に近づき「ねぇ、遊んでもいい?」と聞いていました。

これには衝撃を受けました。子どものためにとした取組が、その子どもにとっては遊びの時間を取られただけに過ぎなかったのです。もしかしたら、やらされていると思った子どももいたかもしれません。

 

子どもたちは、「遊び」を通じて、こころとからだを大きく成長させていきます。子どもたちが元気いっぱい遊べる環境を整えることは、保育者・教育者の大きな役割のひとつです。将来、保育者・教育者を目指すみなさんには、子どもたちの「遊び」の本質を理解し、「遊び」を保障する保育・教育を学んでもらいたいと思います。

 

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篠原 俊明(Toshiaki Shinohara)
プロフィール
専門:体育科教育学、発育発達学
山梨大学大学院教育学研究科修士課程修了。東海学院大学短期大学部助教、講師を経て現職。体育授業実践、子どもの体力・運動能力や運動発達について研究している。