第91回「恩送り」の授業

投稿者:篠崎 雅春

第86回で、磯友輝子先生が「ペイフォワード」について解説されました。
http://blog.tokyomirai.ac.jp/m/?p=1071
私も教員生活20年余りになりますが、就職先の内定や卒業時に「ありがとうございます。先生に恩返ししたい」という言葉をもらうことがあります。そういう時には必ず、「今はまだムリ、社会人経験を積んだ上で、仕事で活躍して、その生き様を後輩たちに紹介してください。」と答えます。「ペイフォワード」は「恩送り」とも呼ばれることがあります。
 
以前、教員をしていた北海道で一緒に商品開発や企業、行政とのプロジェクトをともにし、就職活動の支援をした社会人が今でも繋がっていて百数十人います。そんな若手社会人がゲスト講師の授業が東京未来大学にはあります。まさに、「恩送りの授業」で、「事例で学ぶビジネス」という科目です。
 
授業内容は講師の仕事内容だけでなく、学生時代の活動や経験について、関わる人や組織との出会いやきっかけなども話します。また、そういった経験が現在の仕事にどのように役立っているかや、学生たちの将来のキャリアに向け、これからの学生生活へのアドバイスも行います。
 
講師の多くは北海道の小規模な有名とは言えない大学出身ですが、有名大学の学生も羨むような一流企業に入社し、ホームページで紹介されるほど活躍している人もいます。いわば、未来大生のロールモデルになるような社会人です。「すごい人と思ったけど、初めからすごかったわけではない。学生時代に成長したからすごくなったのがわかった。私もそうなるために努力したい」という感想が多く見られます。
 
そして、ついに今年の授業ではモチベーション行動科学部の卒業生が講師として、授業を行いました。彼は有名国立大学生を差し置いて、大企業の企画・研究部門に配属指定で入社し、短期間で目に見える活躍をして、マスコミで人工知能の解説をするまでに活躍しています。そんな彼自身も、この授業でロールモデルとなる講師から刺激をもらい、その後の学生生活が変わった人です。まさに、この授業で受けた恩を後輩に渡す「恩送り」を実現させたと言えるでしょう。
 
 

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篠崎 雅春(Masaharu Shinozaki)

プロフィール

専門:マーケティング
略歴:慶應義塾大学法学部、慶應義塾大学大学院経営管理研究科卒業。凸版印刷消費行動研究室、たくぎん総合研究所経営コンサルティング部、道都大学経営学部をへて、2012年より現職。