第37回 足立区を変える未来大発の新商品「大人のウエハース」

投稿者:その他

私が、足立区にあるこの東京未来大学に、モチベーション行動科学部の誕生と同時に赴任して3年半がたちました。着任する前の足立区といえば、貧困、学力低下、治安の悪さ、健康寿命の短さなどに象徴されるように、おおよそネガティブなイメージがつきまとい(最近でこそ、教育や治安の面でポジティブな変化を見せるようになってはきましたが)、他区と比べてもたくさんの課題や困難を抱えた区だったといってよいと思います。
 
そして、この足立区の負のイメージが払拭されていくプロセスと軌を一にして増えていったのが、区内の「大学」です。わずか10年のあいだに、本学に加え、放送大、東京藝術大、帝京科学大、東京電機大と、もともと東京23区内に2区しかなかった「大学ゼロ」区から一気に5大学が集まる「大学集中」区になりました(2020年頃には文教大を含めた6大学になるといわれています)。
 
ところで、みなさんは、「大人のウエハース」「朝バウム」「キャラバウム」・・・といったお菓子を御存知でしょうか。これらは、本学モチベーション行動科学部と区内の菓子メーカー、区役所、金融機関との産・学・公・金連携のもと、今年開発された新商品です。区内のフェアや新宿高島屋での販売会では好評を博し、多くのメディアで取り上げられました。とくに、「甘い」という固定概念を打ち破り「めんたいチーズ」と「わさび醤油」の2つの味でつくった「大人のウエハース」は、足立区発、足立区初の産学官連携のお菓子として発売された大ヒット商品です。
 
現在、これらに続くかたちで、学生たちの柔軟な発想と企業の高いモチベーションとがコラボした新商品が続々と生み出されています。「たかが素人学生たちの商品開発」と侮ってはいけません。商品開発のプロセスによって生まれた産・学・公・金のあらたな協力関係、そして、区民からしても「意外とヤルな」と思わせるようなユニークな商品コンセプト、これらは負のイメージにつきまとわれてきた足立区のイメージを大きく変えるきっかけとなるはずです。われわれ大学人は、まちを元気にし、そこに住む人たちのやる気をアップさせるための方策を、日々考え、できることから実践していこうと思っています。みなさんも、足立区を、そして日本を元気にするこれからの東京未来大学の取り組みに、ぜひご期待ください。
 

大人のウエハース

▲大人のウエハース

 

朝バウム

▲朝バウム


 
 

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石阪 督規(Tokunori Ishizaka)

プロフィール

商店街、ニュータウン、工業地帯、農村漁村…など、さまざまな「まち」でフィールドワークを行っています。「まち」の魅力、そこで出会う「ひと」の魅力を、みなさんと体感・共有していきたいと思います。