第39回 認知心理学って?

投稿者:岩崎 智史

いつの間にか月日は巡って、ブログ執筆の担当が回ってきました…。

 

原稿を書いているこの時期、大学は、三幸フェスティバル(体育祭だと思って下さい)の準備真っ只中、他大学なら学園祭シーズン真っ只中ということで、時期的に大学時代の思い出を書こうかと思いましたが、過激な(不適切な?)内容を含みそうなのでやめました(自主規制)。まぁ、昔の大学の話をしても、今現在の時勢にそぐわないですし…。

 

ということで、専門と学部の関連について書くことにします。

私の専門は心理学の一領域である『認知心理学』です。『臨床心理学』や『社会心理学』と違って、一般的に、あまり馴染みがないように思います。学生と話をしていて「認知症を研究する学問ですか?」と言われる位ですから。「ん~、扱わなくはないけれど、ピンポイント過ぎるよ、ソレ…。」

認知心理学は、人間の認知活動全般を扱います。以上。

だと、説明にならないので、もう少し簡単にいうと記憶や注意、思考や感情といった人間の認知的活動が研究対象になります(取り入れられた刺激が、どのように内的に処理され、表出・出力に至るかといった一連の情報処理過程を扱います)。

例えば、どんな色の組み合わせが人の注意を引きつけやすいのか? 記憶に残りやすい記憶方法は? うっかりミスってどうして起こるの? といった内容を認知心理学では扱います。

例で述べた内容は、普段の生活の中であまり意識されることのない、ごく当たり前と思える内容です。しかしながら、これらの些細な事がらに注目し、日常生活に活用することで、ちょっとした改善につながることになります。

 

例えば、黄色と黒色の組み合わせは、最も注意を引き付けやすい配色の一つになります(明るい黄色と暗い黒色は色の明るさの差が大きく、目立ちます)。そのため、工事現場や踏切といった、危険を知らせるシグナルとして利用されています。そのため、配色を意識したメモを机に貼っておけば、忘れ物が減るかもしれません。

また、赤ちゃんや仔犬といったポジティブな感情を引き起こすものは、良いイメージを与え、記憶に残りやすくなります。また、違和感を覚える組み合わせも記憶に残ります。記憶に残る仕組みを知っていれば、TVCMやチラシといった広告に利用できたりします。

 

このように認知心理学の知見は、知っていると日常場面やビジネスシーンで、ちょっとした改善や効率アップにつながります。

 

モチベーション行動科学部では、心理学と教育、経済・経営領域を学びますが、将来仕事に就いた際、認知心理学は、ちょっとした知恵や引きだしの手掛かりを与えると思います。
 
 

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岩﨑 智史(Satoshi Iwasaki)
プロフィール

研究分野は認知心理学といわれる分野です。その中でも特に、個人の知識が認知に与える影響について興味があります。最近は認知と香りの関係について勉強しています。