第40回 「世界」を知ることは、「日本」を知ること

投稿者:郭 潔蓉

最近、良く「グローバル化」という言葉を耳にしますが、実際にどんなことを意味するのか、皆さんは考えたことがありますか?
英語では ”globalization” といいますが、日本語に直訳すると「地球規模化」といったところでしょうか。つまり、これまで存在してきた「国家」や「地域」の境界を超え、地球がひとつの単位となる変動の過程を指します。
 
グローバル化によって、世界は狭くなったとよく言われますが、どんな風に狭くなったのでしょうか。
グローバル化のお陰で「国家」や「地域」の垣根が低くなったことによって、地球規模でヒト・モノ・カネ・情報が行き交い、経済的には国内市場と国際市場の境目がなくなり、多くの企業は世界市場を相手に活動を行うことが可能になりました。
このように、グローバル化は、巨大市場への参入と労働力の国際調達を可能にするプラスの側面をもっていますが、その反面、ヒトの往来が盛んになることで、金融危機や疫病の流行も世界規模に広がるというリスクも抱えています。
つまり、グローバル化によって、世界は様々な面において、連動性が高まっている状況にあります。
 
このように連動性が高い社会に生活する私たちにとって、世界情勢を知ることはとても重要なことです。
グローバル化が加速する以前は、特定の「国家」や「地域」で起きたことは、その範囲内で解決することが可能でしたが、グローバル化が進んでいる現代では、すぐに周辺国や地域に波及してしまうため、いち早く変化を察知して情報を入手することが重要です。そして、その出来事が、自国や近隣地域にどのような影響を及ぼすのかを認識することがとても大切です。
詰まるところ、「世界」を知ることは「日本」を知ることにつながるのです。
 
ぜひ皆さんも、日頃から色々なニュースにアンテナを張ってみてください。きっと新しい発見がそこにあるはずです。
 
 

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郭 潔蓉(Iyo Kaku)

プロフィール

筑波大学大学院社会科学研究科修了、法学博士(国際政治経済専攻)。台湾出身。専門領域は、東アジア・東南アジア地域の情勢分析、国際経営環境分析。衣・食・住に関わる身近な異文化探しが最近の楽しみ。共著に『統計データで読み解く移動する人々と日本社会』(ナカニシヤ出版)など。