第55回 ポケモンGoからみた社会的影響

投稿者:岩崎 智史

数年前まではIT(Information technology;情報技術)だったのが、ICT(Information and Communication Technology;情報通信技術)に変わり、最近では、IoT(Internet of Things)あるいはIoE(Internet of Everything)という言葉も見かけるようになりました。意味は、様々なモノに通信機能を持たせ、自動認識や自動制御、遠隔操作といったことが可能になることらしいです。まぁ、家電や車、自動販売機にもICTが利用されていますしね。なにやら、情報通信技術の発展は目覚ましいものがあるなぁ~、とニュースで、『ポケモンGo』の世界での人気ぶりを見ながら考えた。『ポケモンGo』(GPSの位置情報を利用し、モンスターを捕獲するゲームらしいです)の人気は凄まじく、アメリカでは、一日あたりの売上が160万ドル(約1億6,000万円)にもなるっていうのだから景気の良いお話です。その経済効果は株式市場にも影響し、ニンテンドーの株価も急騰したとのこと。ポケモンはしたことありませんが、その人気ぶりは目を見張るものがあります。今更ながらプレイした方が良いのだろうかと、逡巡してしまいます。まぁ、ボーカロイドの『初音ミク』の海外コンサートや浄瑠璃とのコラボにも驚きましたが、経済ニュースで取り上げられる『ポケモンGo』って凄い。いや~、デジタルコンテンツの波及効果って、凄い。ちなみにボーカロイドは、ここ最近、参考書とコラボしてましたので、思わず購入しました。などと書いていると、誤解を招きそうなので、少し説明を。

さて、『ポケモンGo』の経済効果もさることながら、ゲーム世界を現実社会に持ち込んだことにより、良くも悪くも実社会に影響を与えたこと――世界規模での社会現象の様相――に改めて考えさせられた。『ポケモンGo』は、屋外に繰り出して、捕獲モンスターを探す必要があり、実際に人が移動する。そのため、活用すれば特定の飲食店や商店街への誘導が可能である。実際、配信国のある飲食店は、週末の売上が倍増したらしいし、モンスター捕獲ツアーも盛況とのことである。これは新たな広報手法やビジネスになり得る。その一方で、携帯端末を確認しながらの移動のため、注意は散漫になる。そのため、歩きスマホ同様に事故や事件に発展することが十分に考えられる。やはり、配信国では、置き引き被害や落下事故などが起こっているらしい。また、立ち入り禁止地区に進入した事例も報告されている。『ポケモンGo』は、今後の同様の手法を用いたコンテンツが現われることを予見させる。

なんて、書いていると内容、文字数ともに怪しくなるので、終わらせます。まぁ、重大と思えないことが、実際は重要であったり、知らないところで関係しあっていたり、物事には一長一短があるということを改めて認識して貰えればと思います。大学での勉強も、すぐに役立つというよりは、時間が経ってから必要性を感じさせられるものですので。

 

本当は、デジタルコンテンツの話から、学習指導要領の改訂とICT活用について書こうかと思ってましたが、やめました。なお、今現在小学校でのプログラミング教育の導入が検討されているようですが、プログラミングを習得するというよりも、論理的思考力を養うことに主題が置かれているようです。そのため、他の科目と関連付けて、プログラミング教育が行われることになるようです。これも長期的な学習効果を狙ったものといえるかも知れません。

 

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岩﨑 智史(Satoshi Iwasaki)
プロフィール
専門:認知心理学
略歴:立正大学大学院心理学研究科博士後期課程修了。東京未来大学 こども心理学部助手、同助教を経て現在、東京未来大学モチベーション行動科学部講師。