第73回 「SMART」でスマートな目標を

投稿者:角山 剛

 皆さんが「頑張るぞ!」と思うときには、必ず頑張る対象がありますね。頑張る対象がなにもなければそもそも頑張ることはできません。頑張る対象、つまり目標があることでやる気も生まれます。目標をもつことによって、行動に具体的な方向性が生まれ、目標達成に向けてモチベーションが活性化していきます。つまり、モチベーションと目標とは切っても切れない関係があるのです。

 では、どんな目標を立てることが高いモチベーションを生み出すのでしょうか。これについては、心理学では目標設定理論に基づく多くの研究が蓄積されています。目標設定理論については私が担当する「モチベーション論Ⅱ」という授業で学びますが、大切なことは、行動する本人が納得してその目標を受け入れていることです。親や先生が見てどんなによいと思える目標であっても、本人が納得していなければモチベーションを高めることはできません。

 目標とモチベーションの関係についての続きはぜひ本学部で学んでいただくことにして、今回は「SMART」な目標の立て方を紹介します。

 まずSはSpecific(スペシフィック)、つまり「具体的」ということです。曖昧でぼんやりした目標よりも具体的ではっきりした目標の方が行動も明確になります。MはMeasurable(メジャラブル)、これは進み具合や到達度を「測定できる」ということです。AはAssignable(アサイナブル)で、いつまでに、どこまでというように具体的に「目標を割り当てることができる」という意味です。RはRealistic(リアリスティック)、目標である以上は単なる夢物語ではなく、頑張れば「実現可能」であることが大切です。おしまいのTはTime-related(タイム リレーテッド)で、達成すべき「期限が明確」であることです。

 どれも難しいことではありません。皆さんが目標を立てるときには、このSMARTをちょっと思い出してみてください。きっとスマートで効果的な目標が立てられると思いますよ。

 

 

kakuyama
角山 剛 (Takashi Kakuyama)

プロフィール

専門:産業・組織心理学、社会心理学
略歴:立教大学文学部心理学科卒業。同大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、産業・組織心理学会常任理事、人材育成学会常任理事、日本応用心理学会常任理事。