第106回 コロナ後の新しい働き方

2020年7月17日 投稿者:篠崎 雅春

 新型コロナウイルス拡大の影響は我々日本人だけではなく、70億人とも言われる全人類に大きな影響を与えています。これをご覧になっているみなさんも少なからず影響を受けていると思います。ここ2~3年日本では「働き方改革」が叫ばれていますが、今までなかなか進みませんでしたが、この影響で一気に進む兆しが見られるようになりました。

 

 コロナの影響で、多くは業績が悪化していますが、あまり影響を受けていないか、むしろ、上向きなところもあります。近年の企業経営は、天災や紛争などの世界的な変化の中で、どのように適応していくかのリスク管理を考える必要があり、それができる組織とできない組織に分かれているようです。

 

 大手電機メーカーの富士通は新たな働き方として、リモートワークを活用することで、従業員が働く場所を、それぞれの業務目的に最も適した形で自由に選択できるようにする制度を打ち出しました。また、大手ソフトウエア開発会社のサイボウズの「がんばるな、ニッポン。」というCMをご存じでしょうか?「経営者の皆様へ。社員に通勤をがんばらせることは、本当に必要なのでしょうか?これからも、テレワークという選択肢を。」というメッセージが添えられています。また、ある大手ネット広告会社は採用面接を全てオンラインで行っています。この会社は以前より本社まで面接に来られない地方の就活生向けに行っていて、そのやり方を首都圏の学生にも応用したとのことで、運用に何の問題もなかったとのことです。

 

 これらのことはコロナが収まっても時代の流れとして少しずつ定着していくものと思われます。そんな時代の変化に付いて行けるかどうか、多くの企業が試されていると言えましょう。もちろん、小売りや消費者向けサービス業などのBtoC(Business to Consumer、一般消費者向けビジネス)業種では接客などテレワークが難しいところもありますが、企業によってはそれをオンライン化、自動化する努力が行われています。

 

 私のゼミの卒業生はネット広告、データ解析などのBtoB(Business to Business、企業向けビジネス)業種で働いている人が多いのですが、現在、リモートワーク勤務で、むしろ会社の業績は上向きのところが多いようです。中には自分で時間を管理でできるので、かえって生き生きと働いている卒業生もいます。どのような職業、企業に進むかは人それぞれですが、こんな視点から考えてみるのもいいかもしれません。

 

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篠崎 雅春(SHINOZAKI Masaharu)

プロフィール

専門:マーケティング
略歴:慶應義塾大学法学部、慶應義塾大学大学院経営管理研究科卒業。凸版印刷消費行動研究室、たくぎん総合研究所経営コンサルティング部、道都大学経営学部をへて、2012年より現職。