第25回 人生は取捨選択の連続!

投稿者:郭 潔蓉

唐突ですが、あなたは今朝何を食べましたか?そして、今日はどんな服を着ましたか?

そう、私たちの人生は、日々何をするにしても常に何かを選択し、何かを決断しているのです。その選択と決断は「朝ごはん」といった日常的なことから将来の「進路」といった人生を揺るがす大きな出来事までありますが、私たちは無意識のうちに行っていることが少なくありません。例えば、あなたがこのコラムを読んでいることも無限の選択肢の中から取捨選択した決断であるとしたら、このコラムを読む意味も、普段の行動も少し変わるかもしれません。

私たちは一つの時間に生息しているため、複数の決断を同時に選択することが出来ません。つまり、一つの事を選択するということは、他の選択肢をあきらめる、若しくは、捨てなければなりません。そう考えると毎回の選択は少し意味のある貴重なものに思えてくるのではないでしょうか。

 

では、人生の岐路に立たされた時、皆さんはどのように「取捨選択」を行いますか?

進学すべきか就職すべきか、理系に進むべきか文系に進むべきか、どの学校にすべきか、どの学部にすべきか、海外に行くべきか日本に留まるべきか、その悩みは色々だと思います。選択肢は二つしかないかもしれませんし、多くの中から選択せざるを得ないかもしれません。いずれにしても、最善の選択をしたいと思うはずです。

しかし、実際のところ何が「最善」だったのかは、選択した後も分からないのが難しいところです。順調に物事が運んでいる時は、選択したときのことをすっかり忘れてしまっていますが、少しでも躓きや不調が生じると人はその原因を選択のミスに求めようとしてしまうことが多々あります。それゆえ、人は「後悔」をよくします。

しかし、本当に選択のミスが原因でしょうか。別の選択をしていれば、満足のいく結果が得られたのでしょうか。本当のところは、実は誰にも分かりません。

 

では、いわゆる成功者と呼ばれている人たちは、どうでしょう。正しい選択をしたから「成功」することが出来たのでしょうか。きっと彼らにとっては正しい選択をしたかどうかは二の次で、選択した道に対して全力で信じて進んだかどうかが成功と失敗の大きな分かれ道になるのではないかと思います。かの有名なエジソンもこんな名言を残しています:

 

                人生で失敗した人たちの多くは、

                あきらめたときに

                成功までどれほど近づいていたかを

                悟っていなかったのだ  

                        -トマス・エジソン

 

このようなコラムを書いている私自身も恥ずかしながら、何度も自分の選択に迷うことがありました。その度に私の恩師に言われたのは「君の人生に失敗があるとしたら、それは自分の選択した道をやめた時だ」という言葉でした。エジソンの名言と相通ずるものがありますね。

 

今このコラムを読んでいる学生の皆さんも、きっと日々自分の選択に悩み迷うことが あるのではないかと思います。そんな時にぜひもう一度自分の選択に対して「自信」と「誇り」を持ってみてください。自分が悩んで選択した決断は、決して無駄なことは一つもないはずです。もしかしたら、あなたも成功のすぐ一歩手前であきらめてはいませんか。

 

郭潔蓉
郭 潔蓉(Iyo Kaku)
プロフィール
筑波大学大学院社会科学研究科修了、法学博士(国際政治経済専攻)。台湾出身。
専門領域は、東アジア・東南アジア地域の情勢分析、国際経営環境分析。
衣・食・住に関わる身近な異文化探しが最近の楽しみ。
著書に『3.11 後の多文化家族』など。